神戸市立王子動物園開園65周年を記念して「ジャイアントパンダ日中共同講演会」を開催しました。
2016年12月02日掲載
2016年11月23日に、神戸市立王子動物園内の動物資料館ホールで、開園65周年記念として「ジャイアントパンダ日中共同講演会」を開催しました。
王子動物園は、1951年に開園して以来、友好都市・天津市を中心に、動物を通じた国際交流に熱心に取り組んできました。2000年には、王子動物園のこうした努力など神戸市の中国との友好交流の功績が評価され、中国野生動物保護協会よりパンダ雌雄一対を借り受け、日中共同による繁殖研究を進めることになりました。残念なことに、2010年には雄の「興興」が死んだため、現在は雌の「旦旦」(21歳)のみが飼育されています。しかし、1頭となった今でも、動物園一の人気者として、また、日中友好のシンボルとして、多くの来園者を楽しませています。
講演会では、冒頭に、中国野生動物保護協会の李青文秘書長より、「16年間にわたる神戸市との共同研究は、日中友好関係を促進するとともに多くの科学的な研究成果を残した。この協力関係が一層素晴らしい成果を残すことを希望している」との挨拶をいただいた後、中国野生動物保護協会や四川省の中国ジャイアントパンダ保護研究センターの専門家の方々より、パンダを通じた国際協力の現状やパンダの繁殖研究の現状や今後の展望などについて講演していただきました。
当日は200人収容の会場は満員となり、神戸市内のみならず、市外からも多くのパンダファンが参加し、熱心に耳を傾けました。