「神戸肉・神戸ビーフ」とは、兵庫県で生産された「但馬牛」(黒毛和種)の未経産牛・去勢牛からとれる枝肉が歩留・肉質等級の一定の基準を満たした場合のみ、その呼称が認められる世界的な牛肉のブランド名です。世界各国のセレブリティが来日時には神戸ビーフを希望するほど、世界での知名度は抜群です。神戸ビーフのおいしさの秘密は、人肌で溶けるほど融点の低いサシ(脂肪分)が筋肉の中に細かく入り込んだ状態、いわゆる「霜降り」です。きめ細かく上品な甘みのある赤身が、脂肪の風味・香りと溶け合うハーモニーをぜひお楽しみください。
神戸から東にかけての沿岸地域は、「灘五郷」と呼ばれる日本一の酒どころで、今津郷・西宮郷・魚崎郷・御影郷・西郷と、阪神間の海岸線に沿って点在し、全国の日本酒の約30%が生産されています。そのうちの三郷(魚崎郷・御影郷・西郷)が神戸市内にあります。六甲山の花崗岩を通り抜けてきた硬度の高いミネラル水「宮水」、酒造好適米の代表格である「山田錦」と酒造りのすぐれた技術者(杜氏)に恵まれ、最高の日本酒を味わうことができます。
神戸は人口1万人当たりの洋菓子の店舗数が日本国内でトップを誇るスイーツのまちです。全国規模のナショナルブランドから、まちの洋菓子店まで多種多様なスイーツの店に出会うことができます。神戸の洋菓子文化は、1868年の神戸開港以降、神戸がヨーロッパ航路の玄関口であったため、ヨーロッパ各国の洋菓子文化が根付きやすかったのではないかと言われています。大正時代(1912-1926)以降、チョコレート、クッキー、ケーキなどの洋菓子は、自国の味や技術を広めようとしたヨーロッパなどからの海外の洋菓子職人や、洋菓子作りに魅せられた日本人によって創意工夫が重ねられ、神戸独自の味を生み出しています。見た目も美しくかわいらしく、散策の合間などに、ぜひご賞味ください。